意地悪なキミと恋の勉強


「じゃ、いってきます」


「李呼、朱里くん、裕貴

いってらっしゃい!!!」




元気なお母さんに見送られ


家を出た。




「ねぇ朱里さん。

李呼のどこがいいんですか?」



「んー?

一目惚れだから、顔じゃね?」



「アハハハ!!!!李呼、聞いた?

顔だってさっ!!!!」





ゲラゲラ笑う裕貴。


あたしは、朱里を睨んだ。




「……もういい。
ついていけない」



あたしは、ちょっとイライラしてたから


先に歩いた。



はぁ………





みんな酷いなぁっ…




「……李呼っ…

ごめん。また今度な、裕貴」



「はい!!!姉ちゃんのこと、お願いしますね!!」





はぁ……



誰か


休みをください……泣



それから、朱里と言い合いになったのは

言うまでもない……か。



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