意地悪なキミと恋の勉強

テストがハジマル



「……舞結ー、今日勉強しよ」


「…うん。いいよ?」




あれから一週間が経った。


朱里は、目を合わせてくれない。




すごく、悲しい……




そして


あと二週間でテスト。



みんな、慌ただしくなってきた。




あたしは、舞結と図書館で

勉強してる。



勉強するときだけ


あたしは舞結の先生になれる。



いつも、色々教えてもらってるからね。




そして

約束をして、放課後になった。





「………船橋…」



ビクッ




後ろから声をかけたのは…




「ぁ、朱里……」



「今日、雑用あるから居残りだって」




……やっぱり。


目を合わせてくれない…




「……わかった。」


「………」




それだけ伝えると


どこかに行ってしまう。




……朱里


もう“李呼”って



呼んでくれないの…?



.
< 110 / 371 >

この作品をシェア

pagetop