意地悪なキミと恋の勉強
「舞結、ごめん。
今日は残って雑用だって」
「あら、残念。
じゃ、頑張って」
「うん」
舞結は、さっさと出て行ってしまう。
朱里と二人きりか……
気まずいなぁ…
あたしは、自分の椅子に座って
朱里を待っていた。
しばらくして……
ガララッ
ドアが開いた。
「……朱里…」
たくさんのプリントを持った
朱里が入ってきた。
「今度は、折るだけでいいって」
「……わかった」
お互い、必要以上に喋らない。
そして
「船橋、ハサミ取って」
“李呼”って
言ってくれない……
「……はい」
「ありがとう」
そんなの………寂しいよ…
キスまでしといて……
今さらそんなのっ………
「………ズルいよ…」
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