意地悪なキミと恋の勉強


「な、なんでもない…」


「…そう?

……ぁ、智純」




そこで、智純くんが

先生と一緒に来た。




「…あら、水橋くんじゃない。

骨折の次は風邪?」



先生はフフフと笑って


朱里のところに来た。




「熱は?」


「ぁ、まだです」




朱里のかわりにあたしが言うと


先生はニコッと笑った。






「船橋さん、ありがとう。

じゃ、今はかって」




体温計を脇に挟み


おとなしくする朱里。



……弱ってると


可愛いなぁ……なんて…




まぁ、あのドSが


こんな静かになるんだから。



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