意地悪なキミと恋の勉強


しばらくすると




「お待たせ〜♪」



笑顔で、李呼が走ってきた。


……重そうな買い物袋。




持ってやんなきゃ…





「俺も持つ」



李呼に手を出すと……




「いいよ!!!一つだし。

朱里が自分で
歩いてくれた方がマシ」




ガーン。


…はぁ、情けねぇ……





俺は、差し出した
手を引っ込めた。


すると……





「さっきの手は

繋ぎたいってこと…?」



「……ぇ…」





ギュッ




李呼が、俺の手を握った。


そして下から見上げてくる。



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