意地悪なキミと恋の勉強


教室に、朱里のカバンはなかったから


もう帰ったんだろうか。




下駄箱まで走ると


また恭がいた。





「一緒に帰ろうか。

中学のとき以来だね」



「……ぁ…うん」




あたしは、恭と一緒に


帰ることになった。



中学のときは

よく舞結と3人で
帰ったりしてたよね……


懐かしい。




「そういえば……

恭の家、どこ?」



「前のアパートだよ。
部屋は違うけどね」


「そうなんだ!!!
また遊びに行くね☆」




あたしが恭を

見上げて言うと



恭は優しく笑った。



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