意地悪なキミと恋の勉強

アタマのイイヒト




「ぁ、李呼〜!!!

おはよー」


「おはよ、舞結」




ついに入学式。


学校の門のところで
舞結とばったり。

わりとひさしぶりかも。




「…はぁ、ヤバいなぁ」


「なにが?」


「……挨拶っ…!!!
スピーチだよっ!!!!!」




大きな声を出すと、あからさまにイヤそうな顔をする舞結。


ひどいなぁ…もぅ……




「うぅ、今すぐ
逃げ出してしまいたいよ…」



舞結はそんな私に
知らん顔して

さっさと歩いていく。




「待ってよ舞結ー…!!!」



もちろん追いかける。


舞結は、人だかりの中にいた。




「ちょっと李呼?」


「なに?……あぁ
クラス分けかぁ」



人だかりの原因は、クラス分けの紙が貼ってあったからなんだ。


どれどれ……




「あぁーっ!!
舞結と別々だっ!!!」



あたしは一組。

舞結は二組。


あぁ、幸先不安だっ!!!泣



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