意地悪なキミと恋の勉強


「振られた?

昨日の電話、男でしょ?」



「告白してもないし、付き合ってもないんだけどね……」




あたし達は、スポーツ用品店から出て

話し出した。




「李呼、ソイツのこと好きなんでしょ?」



「……よく、わかんないんだ…」




あたしが俯くと


裕貴は「ふーん」と呟いて

あたしの手を握った。



ビクリと反応してしまう。




「………好きじゃないなら

手を繋ぐところで終わる…かな」



「……え…?」




なにやら、よくわからないことを言い出す裕貴。




「好きじゃない相手に…

キスは出来ないもん」





グイッ



「きゃ……」




裕貴に引っ張られ


顔を近づけられる。



唇……触れそぅ…!!///




「やだっ……裕貴…」


「………」




裕貴は冷静な顔のまま


顔を離そうとしない。



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