意地悪なキミと恋の勉強


「な、に企んで……



………っ!!!!」






今度は



後ろに引っ張られた。




裕貴よりも、強い力で……






「……っ!!!!…んっ……」




口を手を塞がれる。



……この香水…






「………お前、李呼の彼氏?」




あたしを

後ろから抱きしめるのは



口を手で塞さぐのは





アイツしかいない……か…





「…ふっ

…彼氏に、見える?」



「………」



「…李呼、俺は好きじゃないからキスは出来なかったね。」



「ひ、裕貴っ……

ちょ…苦し…っ朱里っ…!!!」




あたしは


朱里を突き放した。




「……裕貴っ…」


「言われなくても
先に帰ってるから。

じゃ、ごゆっくり?」




裕貴は、そのまま去っていった。




……二人きり。


気まずい…



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