ACcess -焔-
キモチワルイ。

キモチワルイ。


少し蒸らした後、バックを取り出した。

どうにも甘い物は好かないが、紅茶には砂糖を入れないと飲めない。
味があまり無いのがいけないのかなんなのか…。

サラサラとスティックシュガーを入れ、カラカラとスプーンでカップの底を八の字に回しながらかき混ぜる。

すると、香ばしい香りと湯気が鼻を掠めた。

カップに口を付け、含む。

そしてそのまま飲み込んだ。

温かい物が嚥下され、食道を通り、胃に入る感触がした。


紅茶は思ったより少し熱かったので、フゥっと水面に息を吹き掛けて冷まそうとした。

白い湯気は自分と対角線上にスッと逃げていく。

それを見ていたら、ある人を思い出して笑えてきた。

まるで自分を避けてるみたいだ…。


イタイ。

イタイ。


モヤモヤした感じ。

何処に発散させればいい?
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