君の全てを教えて。




    *優斗Side




俺は笑顔で波川さんに、
はなしかけた。




俺は波川さんに言いたい事があった。



それはあの事件がおこる前のこと。





「波川さんさ・・・
あの日屋上にいなかった?」



「え・・・?」




波川さんは驚いた表情で俺を見た。




波川嘉穂。
この学年きっての美少女とされ、結構モテるらしい。


黙って上目遣いで俺は見つめられ少し動揺する。



だが、立て直して俺も
波川さんを見た。





「かずが・・夏江さんの
声が聞こえたって。」





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