君の全てを教えて。




「竹本くん。」



「竹本くん。」




・・・・・?




―教室。



どうやら俺はずっと
寝ていたようだ。



「もう放課後だよ。」



「あ、うん・・」



眠い目を擦りながら
体を起こす。



携帯を開くと和輝から


"ぐっすり寝てるし
起こすのめんどいから
先帰るわ(^O^)"


とメールが
入っていた。



「和輝くん、先帰ったの?」



「ああ。そうみたい。
起こしてくれて、ありがとな。」



じゃっ、
と教室を出ようとした
その時・・




「あのっ
竹本くん!!」



「ん?」



「その・・・良かったら
一緒に帰らない?」





_
< 37 / 96 >

この作品をシェア

pagetop