約束の誓い
何かこの沈黙が…
杏が…
怖い。

「美雨って案外男たらし?」

「へ?」

「だって拓真君がいいって言ってるかと思ったら、海斗君と付き合って、次は剣?その次は誰?」

杏が笑いながら言っている。杏…何で…

「あんたといることであたしは不幸になった。あんたさえいなければ、美涼も華恋ちんも幸せだったのに…。あんたなんて…死ねばいい…」

「おい、杏!」

なんで?杏…。どうして私は幸せの後は不幸なの!?
死ねばいいのかな…

涙がでた…。

「泣けばいいと思って。そうやって男落としてきたんだ。へー勉強になったわ」

「杏!死ねばいいなんて言わないでよ」

「死ねばいい…死ねばいい…死ねば…」

親友だと思っていた杏からのその一言に泣かずにはいられなかった。

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