約束の誓い
「そうやって私のこと悪いように言って剣に嫌われればって…思っ…思ってるの?」

「えっ!?当たり前でしょ。あーあんたと話てんのだりー」

「え…」

その時美雨は気づいた。
剣の肩が小刻みに揺れるのを。



「…もうたえらんねー。杏?てめぇ何さらしとんじゃ!!は?美雨死ね?意味がわからんわ!!俺の心の中に杏がうつったことなんて一度もねーから」

「剣…」

「な、なんて自己中な女。最初からお前のこと好きじゃなかったけど、そこまで自己中なんて…。傷つけて散々美雨泣かしたの杏だよな。美雨の気持ち考えたことある?悩んで悩んでやっと決めたんだ。俺守るから」






「杏いっちゃったね」

「おう」

「剣ありがと」

「当たり前」

「剣…」

「んーなんかもうボウリング行く気分じゃないし…。今日は送って行く」

「うん…♪」





帰ってからまた思い出した。あの杏の言葉。
杏の気持ちになって考えたらわかる気もするけど、ひどいよやっぱり。
杏の気持ちより私が3人で悩んでるときのほうが辛い毎日だった。
でも今の私の心って罪!?実は好かれてる幸せの日々だったのかな?

杏の方が……もしかして本当に悪いことしたのかな。
死ねって言われて妥当なのかな。

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