『好き』を教えて
返事を待たずに掴まれていた手を振り解き、高野をベッドに押し倒す。

驚きで声も出ない高野の顎に指をかけて唇を重ねた。

「ん……ん…ッ」

俺の腕を掴もうとする高野の指に指を絡ませベッドに押しつける。




「…これでわかったか?」

「…は…い…」

茫然自失っぽい高野を置いて家を出る。


閉じたドアにもたれて座り込むと頭を抱えた。


あーあ…。
やっちまった…。

普段の俺ならもう少し自制しただろうが、酒が入ってたのがマズかったな。



どんな言い訳も出来ない。

俺は高野に惹かれてる。

あんまり認めたくなかったけど…もう無理だ。

カレシのいる女に横恋慕なんて鈍臭い事この上ない。

高野を笑えないな。
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