【続】婚約者は旦那様♪
それどころじゃなかったから、すっかり忘れていた。


最終日だから大学では夜に季節外れのキャンプファイヤーを行うみたい。





一緒にいれるかな…?




そうして私は中庭の真ん中で立っている1つの人影を見つけた。


フワッと冷たい風が吹く。














「--やっ、優羽」



「来てくれてありがとう。


     ---隆之くん」




私がメールを打った人は・・隆之くん。


隆之くんは少し複雑そうに微笑んでいる。





「わざわざ優羽から呼び出したってことは…告白の返事、だよね?」



「…うん」



静かな雰囲気が私達を包み込む。




「…それって、よく考えた?」



「うん」



この答えは、私自身が決めたもの。


もう後にひかない。





「じゃあ・・・聞かせて。優羽の気持ち」




私は隆之君の顔を、目を見上げた。



「私は---」













< 159 / 334 >

この作品をシェア

pagetop