キミが居た病院

 あまりの頭痛に、何度も何度も意識が飛びそうになったが、必死にこらえた。

「やめて!! もうやめてよぉ!!」

 母親の事、妹の事、父親の事、そして……秋人の事。

 頭に浮かべて気をそらしているのに、名前を呼ぶ声は止まらない。

 ふと、肩に手をおかれる感覚がした。

「パパぁ!!」

「……っ」


 ――声が止んだのもつかの間、またすぐに名前を呼ぶ。


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