キミが居た病院

 だがその心配をよそに、扉が普通に開いていつもの配膳係のおばちゃんがひょっこりと顔を出した。

「おはよう。……ん? どうしたんだい?」

 いつもなら笑顔で挨拶をするはずの優香が、恐怖ともとれる驚きの顔をしていたのでおばちゃんは不思議に思ったのだろう。

 優香はそれに気付き、慌てて笑顔を作った。

「あっ! ごめんおばちゃん! 考え事しててビックリしちゃったー!」

「何かあったのかと思ったよ」

 おばちゃんは笑いながらベッドサイドテーブルに朝ご飯を置いてくれた。

「今日も残さないで食べてね!」

「はーい!!」


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