キミが居た病院

 それでも首を横に振る優香を見て、秋人は手を握り締めてきた。

 突然のことで体がビクッとなってしまう。

 しかも、男の子に手など握られたことなど一度もないのに。

「あ、ごめん。でもこうしてると落ち着くと思ったから。まぁ、オレの勝手な予想だけど」

 そして笑いながら‘人のぬくもりって安心するじゃん?’と付け足した。
 
 さっきまでの悲しい顔をした彼は、もうどこにもいない。

 いくら申し訳なかったとしても、いつまでも泣いていては迷惑になってしまう。


「ありがとう……。でも、もう大丈夫!」
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