キミが居た病院


「そう?でもオレはもう少し、こうしてたいけどね」


 ふわりと笑う彼に、顔が熱くなるのがわかる。

 恥ずかしくて目をそらしてしまった。


 ――ズキッ


「いたっ」


 また頭痛がきたが、もう優香には分かっていた。

 これが偏頭痛ではなく‘黒い物体’が近くにきた証拠だと――

 余りの痛さに、ろくに目を開けられない。


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