キミが居た病院
意識が飛びそうになったが、今回ばかりは頑張って耐えた。
「っ、負けない!」
秋人が、手を強く握ってくれているのが分かる。
「優香!」
叫んでくれたお陰で、なんとか意識を保つことが出来、少しずつ頭痛が治まってきている。
ゆっくりと呼吸を整え、秋人の方を見るとさっきまでの表情はどこにもなく、不安でいっぱいという顔をしていた。
「秋人君……ごめんね突然。びっくりさせちゃったね」
「気にしなくていいから! 頭痛って事は、アレがきたのかな。何か見えた?」
優香が首を振ると、秋人は‘そうか’と小さく呟いた。