キミが居た病院


 嫌じゃなかった。

 だけど恥ずかしさと緊張で頭が爆発してしまいそうだったのだ。


 それから‘黒い物体’について話したけど、やはり結論には至らなかった。
 
 あの正体、そしておぼろげな夢の内容、全てがベールに包まれたままだ。

「とにかく消灯時間過ぎて暫くは起きてて!」

「ねぇねぇ、昨日もそうだけどどうして?」

「なんとなく!! っていうのはウソです」

 優香が睨んできたので、秋人は慌てて付け足した。


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