マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜[完]
「彼女も友達もいっぺんに無くしちゃって…結構へこんだけど思ったより落ち着いてたんだよね」

道にある石を蹴ってふっと笑う

「彼女の事俺自身が前みたいに想って無かったって事に軽く笑えた」
そう言いながら全然笑っていない蓮の手を離さないように握る

「だから、二人の事は普通に思ってたのに二人の方が気にしちゃっててね…」

『蓮…』
蓮は「難しいね」と笑って手をぎゅっと握った

いつかあの二人と蓮が普通に笑えるようになって欲しいと思った

「ごめんね、変な話聞かせて」
私を見下ろしてニッコリ笑う

『ううん』
首を横に振ってニコリと笑うとスッと手が延びてきて頬にかかった髪を払った
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