マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜[完]
「なんなら俺が慰め…」
『奥様に言い付けますよ』
先輩のいう(魔女の微笑み)をして喫煙ルームのドアを開けた

『真人先輩、ありがとうございます』

振り返らずにそれだけ言うと「お〜」とだけ返事が返ってきた

『ふぅ…』
ドアを閉めると思わず大きく息をした

先輩は昨年結婚した。
ほとんどの部署の女子社員が泣いたり悔しがったり大変だったのを思い出して少し笑えた


午後の仕事を黙々と済ませ終業時間に併せて帰り支度を始めていると例の部長に呼ばれた
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