マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜[完]
私はごく狭い係わりで構わない
時間が過ぎて行く度に臆病になる自分が嫌にもなるけど…

「人との係わりは人生を豊かにする、まぁその逆もあるが」

ドキッとした
胸の内を見透かされた気がする

部長には何も話してないのに…

「おじさんの独り言」
引き出しから出した封筒を私に見せながら普段はあまり表情が変わらない部長が小さく笑った

部長のシワの増えた顔をチラ見した後、渡された封筒を確認すると試験の申請書が入っていた

「試験にはまだ時間がある、ゆっくり考えてたら良い。会議の資料出来たらここに入れておいてくれ」


< 122 / 158 >

この作品をシェア

pagetop