マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜[完]
『うん…こんな時間に乗らないから久しぶりだった』
蓮が持っている鞄を取って階段を降りる

「この辺って電車の本数少ないのにお店だけは沢山あるね」
後ろの蓮が鼻歌を歌いながら楽しそうについてくる

『そだね…いいとこ』
少しゆっくり歩いて返事をした

帰り道にあるスーパーに入ってカゴに適当に食材を入れる

ずっと後ろにいた蓮が急に口を開いた
「ねぇ」
『なに?』

「今日何作るの?」
カゴの中を覗き込んで難しい顔をしている

『さぁ?』
野菜を手に取って見比べながら答える



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