マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜[完]
部屋に入ると目の端にベッドが映る

『なんで一緒に…』
今朝の状況をまた思い出して赤くなる頬を押さえた

なるべくそっちを見ないようにクローゼットに向かう
「…何してるの」
何を着ようかあれこれ悩んでいると蓮が部屋に入ってきた

もう用意が出来たみたいで髪を直している
『だって何着たらいいかわからない…』
服の間に挟まってゴソゴソしている私を見て笑っている

あの人と出かけるときは彼の気に入ったものを着ていた
短いスカートはダメ、肌を露出するものもダメ、身体のラインが出るデザインのものもダメ…

< 84 / 158 >

この作品をシェア

pagetop