君と一緒に♪
何度目かわからない明音が俺に唯一触れようとした時……

カッコつけないで書くと明音が俺をパーで殴ろうとした時。

たぶんグーで殴らないのが明音の優しさ。

俺はいつものように手をつかんだ。

明音ぐらいの力じゃ絶対痛くないけどなんていうか……

俺にもプライドはある!!


なんだか、いつもより明音の手をはかなく、もろいものに感じて初めて放したくないと思った。

俺って実は独占欲強かったり……?

なんて明音の気持ちそっちのけで考えてると。

「は……るか……?」

っていう控えめな明音の声で我に返った。

明音は顔が真っ赤だ。

「ごっ、ごめんっ!!」

俺はとりあえず謝って立ち去った。

バカバカぁッ!俺のバカっ!!

明音がこれでおびえて話しかけられなくなったらどうするんだ!
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