君と一緒に♪
遥が追いかけてくる気配がなくてあたしは余計泣いた。
早くあたしだけの〝居場所〟がほしかったからほうきを手に持ち無言で手を動かした。
埃を集め、ごみ箱に捨て机をあたし好みに動かした。
なんだか楽しい作業だった。
部屋に本棚があったので明日本を持ってこよう、と思ったけど……
明日から春休みだしッッ(@_@;)
軽くショックを受けつつ、実は少しずつ立ち直ってたのかも。
こんこんッ♪
あっ……
先生?
と思ってドアを開けるとそこには……。
亮太がいた。
「亮太?」
「明音……!……よかった、探したんだよ」
「ごめん……」
いつもと違って沈黙が多かった。
あたしが泣いていたことに気づいているからかもしれない。
「あのさ、遥と何かあった?」
「……っ」
「やっぱ、あったんだ。遥が今までにないくらいつらそうな顔してたから」
一回そこで言葉を切ってから亮太はつづけた。
「遥なんかより俺のほうが明音を笑顔にできるよ?」
いきなりの告白であせった。