君と一緒に♪
そして、修了式当日と春休み。
♪ここから明音目線♪

ギュッとあたしは手に持ったあたしのメアドが書いてある紙を握りしめた。

言うんだ。

あたし、言うんだ。


絶対にメアド、交換するよッ!


あたしは亮太に手伝ってもらってあの旧教室に呼び出してもらった。


約束の時間は部活が終わった6時。

6時まであと……3分。


待って!シュミレーションしなきゃッ!

なんて言おう。

これはどうだろっ?

〝ごめんね。急に呼び出して。くだらないことなんだけどね、これあたしのメアドッ!春休みも遊べたらな……って思って!!〟

よし、完璧♪

6時まであと……2分。


あー緊張する……。

亮太も部活行っちゃったし……。


6時まであと……1分。

あぁーッ!ついに来るよーっ

ずっとずっと待ってた瞬間が来るよーっ

そうだっ、さっき考えたのに、

〝今日の夜メールしてね!〟

を付け加えよう!!!


そして、6時。

部活終了のチャイムが鳴った。



来ない。

遥は来ない。


運動部らしき男子の騒ぐ声が聞こえる。




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