君と一緒に♪
実はあたし、「モデルにならないか」ってスカウトされたことがある。
でも、あたしはあんまり興味がなかった。
だって、あたし。
将来は医者になりたい。
モデルって医者とはあんまり関係ないかなぁなんて。
みんなに言ったら「えぇっもったいない!!」って。
みんな十分可愛いし、誘われると思うんだけどなぁ……。
「さーちゃん、なにぼーっとしてるの?」
「いや、別にぃ」
「もしかしてモデルのこと、考えてた?でもさーちゃんの夢は医者でしょ?」
あっきーには全部打ち明けた。
みんなには恥ずかしくて言えなかった医者のことまで。
なんかあっきーは家族のようで友達のような不思議な立ち位置にいる人だと思う。
「もーっ、そんな辛気臭い顔しないの!!……あ」
パコンッッ☆
誰かのチョップが頭に……!!
「いったっ!!」
「バーカ!!」
「亮太、お前かっ」
「なんだよ、お前!さっきから辛気臭い顔しやがってっ」
「うるさいっっ!あんたには関係ない!」
「あらあら」
あっきーはそんな平和なことを言いながら黙って見ている。
「あっきーっ!さっき気付かなかったの!?」
「気づいてたけど、やっぱ、さ。」
「なにがッ!?」
もぅっ、亮太がはいるとシリアス系の話がギャグになるじゃないっ!!
「明音ーっ図書委員の仕事ー!」
「りょーかい!すぐ行く☆ じゃ、バァイ☆」
春日みたいな一言を残してあっきーは広田と……。
「なー紗恵ー」
「紗恵って呼ぶな!」
「ま、いいじゃねーか。でさ、何か悩んでることあったら俺にも言えよ?」
「ハッ!?」
「紗恵も結構可愛いし、男子としては放っておけねぇみたいな?」
「はっ、はぁッッ!?///」