amoroso

放課後


２人はライブハウスに来ていた。



かなりの人がいて

ちょっと目を離すと
亜由美とはぐれそうで

次々 歌われていくバンドよりも

亜由美が隣にいるか
常に気を配っていた。



それでも
耳に入る音楽は…

どれも激しいだけで

耳が痛くなりそうになる。


「亜由美！彼氏のバンドいつ出番なの？！」


うるさく鳴り響いてる中

香音は少し大きめな声で亜由美に声をかける。

「５番目だから、次だよ！
あっ 今来た！」


ステージを見ると
今まで歌ってたバンドが袖に入り

新たに４人の男がステージに立った



「亜由美の彼氏ってギターの人だっけ？！」

「そうだよ。」


香音はギターを持った人を見る。


今時な感じで
茶色に染めた髪を少したたせてる

どちかと言えばイケメンと言えるだろう。

「亜由美かっこいいじゃん。」


「そう？」

と 言いながら照れてる亜由美。