結局誰よりキミが好き

『・・・や・・・・・・あや』

優しい声

私はゆっくり目を覚ました

唇が熱い

誰かが優しくキスしてくれた

この唇知ってる

優しくて暖かくてやわらかい

「・・・と・・・しき・・・」

私は腕を絡ませて

何度もキスした

「俊輝・・・寂しかった」

私は顔を見た

違う・・・

俊輝じゃない

何で・・・

私は泣いてしまった

「ごめん・・・」

ガラ―――・・・

「綾!!」

私はドアの方を向いた

「俊輝・・・」

「てめ・・・っ!!!」

ガチャ―ンッッ!

俊輝が斗馬を殴った

このシーン見たことがある

「てめえまぢ許さねえ!!」

俊輝は何度も斗馬を殴った

「俊輝やめて!」

この前もこうやって私が止めたよね・・・

「綾・・・」

そして・・・

こうやってキスしてくれたよね



< 84 / 138 >

この作品をシェア

pagetop