私のカレは先生。
「先生は凄く良い人よ。

延長だってしてくれるし、何より優しい。
全然怒ったりしないの。

先生のおかげで苦手な化学とか物理とか点数上がったんだよ!!!

しかも、私は大谷が好きなんの。ただの片思いだけどね……。

なんで私が大人の先生を好きにならなきゃいけないの?!?!

意味分からないから!!!!」


今はどうでもいいが大谷好きって言っておかないとね……。
なんとかしないと………。

「じゃあ、あのメールの相手は誰?!!
変な内容のメールばっかり!! 普通じゃないわよ!!!
おかしいじゃない!!」

「私が誰とメールしてたっていいじゃん……。」

「もう分かってるのよ。


中村って先生でしょ。そのメールの相手。
何か前から怪しいと思ってたのよ。咲子ちゃんの様子がいつもと違う。


先生は絶対に咲子ちゃんを狙ってるに違いないわ!!咲子ちゃんは高校生で若いし先生からしてみたら可愛いし教え子であり生徒だけど好きになったんちゃう?
そりゃ医学部の人とかやったら将来結婚とかあるからまだしも考えるけど……。
そんなどこかわからん大学に行ってる人なくっつかれたら咲子ちゃんの人生台無しよ?!!
それでもいいの?!」


悔しくて大粒の涙が何度も頬をつたう……。


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