別れ屋



「んじゃ、お前ら明日テストだから勉強しとけよー!解散っ!!!」


迫力のある声で叫び、柳はその場を後にした。

ここは変わって高校の校門前である。
自己紹介の後は

「ま、特に話すこともないし帰るか!」

という勝手な決断のために少し早めに入学式を終わることができた。



校門を出て早々携帯をとりだした愛華は依頼の確認をした。

―あ、きてる。

依頼はほぼ1ヶ月に1回程度。
別れ屋での1ヶ月に1回は頻度がかなり高い方ではあるが



[恋人を奪われました。騙されました。]

その言葉とともにその人物の名前、住所、彼氏と一緒にいるところの写メも送られてあった。


―用は別れさせろってことか



[承知しました。では夕方7時頃にそちらに伺います故、よろしくお願いします。]



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