もう和久さんはいない…
僕は寮に入った。


親元を離れて生活するのには、いろいろ不安があった。


朝は6時までに起床、そして、ランニング3キロを走って、少ししてから朝食だ。


昼からは、筋力トレーニング主体で行われる。


和久さんは僕らの指導員だ。大体もう60歳くらいに見える。


和久さんはとても優しい人だった。

慣れない生活で僕が体調を崩したときも

「無理するな、1日ゆっくり休め」と言ってくれた。


しかも、夜には寮までキムチラーメンをもって様子をみに来てくれた。


「俺これが大好物でなーお前も食うか」って言って、僕のぶんを持ってきてくれた。


< 2 / 5 >

この作品をシェア

pagetop