騎士はキミに恋をする

「ち、違います!
 恋人なんかじゃないです!」

首を高速で左右に振りながら
私は否定しまくった。

「え?でも、初夜はもう済んだとか。」

「ヤってないです!誤解です!」

さらに否定。

それでも、アンジェリーナの誤解を
解くことはできずに、
日暮れを迎えてしまった。

「あ、食事から何まで、
 ご一緒させて頂きますが、
 よろしいですか?」

夜ご飯を食べるために
食堂へと続く廊下を
歩いている途中で
ふとアンジェリーナが言った。

「え? 別にいいですよ?」

「いいんですか?
 お風呂から何まで一緒なんですよ?」

「はい。あ、いい加減、
 トイレとかは勘弁ですけど。
 それ以外は、いつも1人で寂しいので
 いいんです。」

アンジェリーナは歩きながら、
玖零羽に向かって言った。

「いいん、ですか?
 普通は嫌がるものではないんですか?」

それに対し、玖零羽は、
いたずらを思いついた子供のような
無邪気な笑顔を作って、言った。

「私、考え方が普通の人と違うんです。」










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