笹倉さんの恋愛事情
「勉強しろよ、お前ら」



「はーいお前ら席着けー授業始めっぞー」


ガラガラという音をひきずらせながら言う。

そう、俺は2年1組担任の大和崎守(ヤマト サキモリ)だ。
変な名前とはよくいろいろな奴から言われる。


「先生、お腹がすいたのでそろそろ御飯食べてもいいですか?」

「いやいや、だめだから。今から授業だってさっき言ったところじゃん。ってかお飯って何だよ」

鉄腕アトム並に直球なボケをしたのは2-1の生徒の一人、笹倉愛李だ。


「大和先生だしいいと思うよ」

「よくないから」


今俺のことを侮辱したのはこれまた2-1の生徒の一人である鷹野誠だ。
一応俺は教師だ。
先生だ。
だが…


「先生、お飯じゃなくて御飯です」

「何のこだわりだよそれ」

「先生、暇なので一発芸してください」

「授業始める前から暇だとかそんなサディスティックな発言俺は許しません!」

「先生、もう笹倉さん食べてます」

「だめっつってんだろおおお!そんなにお腹すいたんならおしゃぶりでも加えとけええ!!!」


誰も教師として見ない。




まあクラスの感じはこんなもんだ。
この物語はわけありの純情恋愛だ。
で、ところどころに娯楽がはいるとか言ってるが…

わけありが苦手な奴とかは今のうちに帰っとけよ。
んでもって進展が笑えるくらい遅いらしい。

「さっさとチューしちゃえよ!!」
だとか
「おいこれ恋人つなぎもまだできてねーのかよ!!」
こんな奴は注意して読んだ方がいいらしいぞ。



このことを踏まえて先に進むんなら進んでくれ。







―ってかなんで最初俺が仕切ってんの?


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