真夜中の流れ星
「今の、ミッドナイトミティア?」
私に向けられた声に一瞬ビクリと肩を揺らした。
何も言えずただ頷いた。
どきどきする私の気持ちとは裏腹に、空気が重い。
直視なんてできなくて私の視線は林くんの足下へと落とされた。
すると彼は慌てて言った。
「ごめん、邪魔だよな」
私は顔をあげたかったが、羞恥心がそれを阻む。
だから小さな声でぼそぼそと呟く。
「ううん。それよりどうしたの?
音楽室なんかに…用?」
「あー、友達に借りたCDが早く聞きたくて」
みゆきのCDをちらつかせながら私にそういう彼。
友達と代名詞化されたみゆき。
共通の友達ならば、私がいつもみゆきと一緒にいると知っているならば、そんなことしないだろう。
ただそうする必要があったのは、彼が私を知らなかったからー…。