真夜中の流れ星
「待ち伏せたりして、ごめん。
俺あいみちゃんのピアノを、もう一度聞きたくて」
私の…ピアノ?
あのとき聞いたからだろうか。
私が弾いた、ミッドナイトミティアを。
ああ、これ本当に現実なの?
予想外なことに当然私は頭がまわらず、ただ林君を見つめた。
「あー、迷惑だった?」
困ったような顔をしながら頭をかく林君に、私は首を振ってみせる。
迷惑なはずがない。
ピアノを褒められて嬉しくないわけがない。
それに、私は『あなたが好き』なのだ。
もういっそのこと、そう言ってしまいたかった。
言ってしまえたら、楽になれると思った。
けれど、裏黒板に書かれた2人の相合傘。
仲良く並んだ『みゆき』と『ようすけ』の文字。
それが私の邪魔をした。