本日は雨天なり 【完】
「お母さん、レインは!?」
次の日、結局気になってお母さんにレインのコトを聞いてしまった。
「レイン?」
「あの病院にいる男の子
私より少し高くて、明るい茶色の髪の毛してて‥
そぅ、青い瞳の男の子!!」
「ああ、あの子ね
‥‥‥‥」
お母さんの口から出てきた名前は、初めて聞くものだったケド‥
きっとレインの名前なんだ。
「あの子ね、治療のために日本に来たんだケド、まだ日本の技術じゃ治らなくて‥
可哀相に
状態が急に悪くなって、昨日の夜遅くに亡くなったわよ」
「そぅなんだ‥」
亡くなった男の子、レインだ。
レインが話してたコトと一緒だもん。
「それが、どうかしたの?」
「ううん
トモダチだったから」
そぅ言って家を出た。
レインは、もぅこの世にはいない。
そぅわかったケド、自然と涙は溢れなかった。
何となく、また雨が降ったら、レインに会える気した。
「雨、降らないかなぁ‥」
太陽が輝く空に、無理なお願いをしてみた。