もしも、許されるのなら。
綾乃のお願いにより、只今、お兄ちゃんを探しています。

「お兄ちゃんって格好良いの??」

「…背が高いし。顔はまあまあ?あっ、でも、この学校じゃあ格好良い方だよ♪」

「ふーん…」

私はどうなんだろう…
よく、お兄ちゃんにそっくりね、って言われるけど…

でも、スッピンだから無理か。

「涼香?」

「あ…お兄ちゃん」

とこの人が櫻井彼方なのだろうか?

綾乃に聞こうとしたら目をキラキラさせていて、私の存在すら忘れていそうだった。


「あ、綾乃??」


「好きです!!」

へ?好き?
明らかにお兄ちゃんを見て言ったよね…


「綾乃…お兄ちゃんが?櫻井彼方センパイが?」

「涼香のお兄様!!」
お兄様って…

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