図書室の恋


――・・・

「さよーならー」

ガタガタと机を動かしながら、
私はさっき配られた図書館の新着本案内のことを考えていた。

読みたい本はすべてチェックした、
あとは借りるのみ!なのだけど・・。

なんでうちのクラスはこんなにショートが終わるのが遅いんだろう!
読みたい本が借りられたらどーするんですか!先生。

と、まぁ先生に文句を
いってもしょうがないのだけれど
誰かに文句でも言わないと気がすまない。

机を運んで、今月は掃除のない私は一目散に図書室へと向かった。
急いでいるときは、
この上履き(というよりこれはスリッパでしょう)は少し、
いやかなり煩わしい。
地盤沈下でできたのであろう3段の段をあがって
教室棟から特別棟に入る。

このまま直進すれば、図書室だ。




< 2 / 18 >

この作品をシェア

pagetop