陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
「ま、とりあえずそれは置いといて、幸姫様、俺と一緒にお出かけしない?」
「は?なんで」
「だって今、暇なんだろ?」
間髪居れずににやりと笑いながら聞いてくる佐助に、幸姫は声を小さくしながら答える。
「いや、暇だけど…」
暇だ暇だと呟いていた所を(たぶん)目撃されている。
暇じゃないという方が無理だった。
「じゃぁ丁度いい。ちょっとそこまで…」
言いかけたところで、スッと佐助の姿が消えた。
「え!?消えた!?」
驚いて辺りをキョロキョロしていると、ふと、影のようなものが出来ているのに気づいた。
「…真田の猿。此処で何をしている」
振り返ると、そこには鬼のような形相で仁王立ちしている小十郎の姿があった。
「あ、パパ」
幸姫が嬉しそうに笑って言うと、ごん!と拳骨をお見舞いしてきた。
「いたぁ!」
「誰がパパだ!」
「あらら、片倉の旦那。今日はお早いお戻りで」
けらけらと笑う佐助。
すでに屋敷の周りを囲む塀の上に居た。
「貴様、此処で何をしている」
小十郎に聞かれて、佐助は少し肩をすくめて見せた。
「は?なんで」
「だって今、暇なんだろ?」
間髪居れずににやりと笑いながら聞いてくる佐助に、幸姫は声を小さくしながら答える。
「いや、暇だけど…」
暇だ暇だと呟いていた所を(たぶん)目撃されている。
暇じゃないという方が無理だった。
「じゃぁ丁度いい。ちょっとそこまで…」
言いかけたところで、スッと佐助の姿が消えた。
「え!?消えた!?」
驚いて辺りをキョロキョロしていると、ふと、影のようなものが出来ているのに気づいた。
「…真田の猿。此処で何をしている」
振り返ると、そこには鬼のような形相で仁王立ちしている小十郎の姿があった。
「あ、パパ」
幸姫が嬉しそうに笑って言うと、ごん!と拳骨をお見舞いしてきた。
「いたぁ!」
「誰がパパだ!」
「あらら、片倉の旦那。今日はお早いお戻りで」
けらけらと笑う佐助。
すでに屋敷の周りを囲む塀の上に居た。
「貴様、此処で何をしている」
小十郎に聞かれて、佐助は少し肩をすくめて見せた。