陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
「もうすぐ小田原に着く」

成実に言われて、幸姫は小さく頷いた。
馬の足を止めて降りると、2人は近くにあった小さな木の枝に、手綱をくくりつけた。


「しかしすごいな、幸姫は」

成実に言われて、幸姫は首を傾げた。

「この長い道すがら一言も愚痴がない」

「え?いや、だって自分から行くって言い出したわけですし。それに、私はこの子に乗りっぱなしですし」

苦笑しながら答えると、成実もまた、苦笑した。

「…そうだな」




変わっている。



成実の素直な感想だった。





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