陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
「そんなことより!」

ハッと我に返った幸姫は、急いで小太郎の傍に駆け寄った。

「こた、こた!」

両手は壁に繋がれ、横になることすらできず、ただ、膝をついて、小さくヒュゥ、ヒュゥ、と呼吸をしていた。
名前を呼ぶたび、小さく肩が動く。

何とか手枷を外してあけたかったが、鍵はもちろんもっていない。
キョロキョロと薄明かりの中、何かないかと探す。


どうしよう…
何もない。


その時、ふっと、頭に挿されている簪を思い出した。

「あ…!!」

すっと髪から抜き出す。細く長いこれに、一か八か、かけるしかないと、小太郎の腕を捕らえているそれの鍵穴に、簪を差し込んだ。





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