恋の説明書

ロッカーを出て、店内に出ると志保さんと五十嵐 伊織が話し込んでいた。

げっ!まだいるし、あいつ。

ここは、あいつに気づかれないように帰るか…。

いや、だけど志保さんに挨拶しなきゃだし…。

ああ!!もう、どうしよう。

「棗、遅ーよ」

もたもたしていたら、五十嵐 伊織の視線に捕まってしまった。

「…何か用」

「帰るぞ」

「帰ればいーじゃん。あたしは帰るから。じゃ、志保さんお先に失礼しまーす」

意味不明なやつ。帰りたきゃ帰ればいいのに。

「おいっ!」

すると、すぐさま誰かの腕に捕まった。

その声は紛れもなく五十嵐 伊織でしかなくて。

「何勝手に帰ってんだよ!」

眉をしかめてる五十嵐 伊織になんだかムッとする。

「帰れって言ったのそっちじゃん」

「俺と帰るぞって言ったんだよ!!」

…意味不明なんですけど。

「はっ!?なんで、あんたと帰らなきゃいけないのよ!」

「…いいから、乗れよ」

駐車場には、見覚えのある一台の車が止めてあった。
まちがいなくコイツのだろう。

そして、五十嵐 伊織は運転席に乗り込んでしまった。

…て、無視かいっ!!!

すると助手席が開いて

「おい、さっさとしろ」

理不尽な言葉が聞こえる。


あたし行くなんて言ってないのに…!!

ムカつく…!

ムッとしながら、乱暴に車に乗り込む。
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