あの音をもう1度
悶々と1人唸っていると、後ろから1台の車が私の横で止まった。
「やぁ!奏ちゃん」
「バ、バルトニアさん!?」
窓からバルトニアさんがひょこっと顔を出した。
「ど・・どうして…」
「仕事の帰りでね。百面相している可愛い、可愛い大切な奏ちゃんを見つけたんだ♪」
・・・ι
バルトニアさん・・・見た目はかっこいいのに、やはり残念さが残ってしまう。
しかも百面相だなんて恥ずかしい//
「それで?なにか悩んでるのかな?」
ドキッ・・・
図星をつかれた私を見て、バルトニアさんは優しく微笑む。