あの音をもう1度
「奏ちゃん、深刻な表情だったから。よかったら相談にのるよ!」
すごく変人っぽいバルトニアさんだけど、なぜかこのときは助けの手のように見えた。
「実は・・・」
そして、曲目がなかなか決まらなくて悩んでいることを話した。
「・・・・なるほどね~」
バルトニアさんも「う~ん・・・」と唸る。
「…―そうだ。ねぇ、奏ちゃん。時間ある?」
「・・・え?」
***
「わぁ~!」
数十分後、私は…
「すごいですね!バルトニアさん!」
バルトニアさんの家にいた。