あの音をもう1度


私はそれが怖くて足を止めてしまって、道路の真ん中だということも忘れてしゃがみこんでしまった。



それなのに涙は止まらない。








なんで・・・こうなったの--?



私は、どこで間違えてしまったの--?



数週間前までは、あんなに笑って楽しかったのに・・・





どんなに心の中で叫んでも、涼太には届かない。






「涼太っ・・・涼太っ‥」





今まで経験したことのない喪失感に戸惑うばかりで

私は涼太の名を何回も繰り返すことしか出来なかった--















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